AIと仕事THE JOURNAL — 009

仕事でAIを使うほど疲れる人へ。
生成AIを使う仕事・使わない仕事の分け方

AIに任せた仕事が増えたのに、確認する時間が足りない。

この記事の目次

AIに任せた仕事が増えたのに、確認する時間が足りない。そんな日は、使う量より渡す仕事の単位を見直してみます。全部を自動化しなくても、手間のかかる一部分を助けてもらえれば十分です。

生成時間だけで、時短を測らない

下書きが五分でできても、その後の確認に一時間かかれば、五分で終わった仕事ではありません。依頼を整える時間、読む時間、修正する時間まで含めて、手間がどう動いたかを見ます。

特に、自分が詳しくない領域の完成品を受け取ると、どこが間違いか探すための調査から始まります。まずは自分で良し悪しを判断できる仕事に、範囲を絞って使ってみましょう。

任せやすい仕事は、確認の仕方が見える

入力と完成条件がはっきりしている

自分で決めた予定を箇条書きにする、既存の文章を短くする、見出しの候補を出す。何を渡し、何が返ればよいかが説明できる仕事です。

間違いを見つけて直しやすい

段落の言い換えなら、自分の意図が残っているかを見られます。たくさんの数字を含む報告書なら、元データとの照合ができる形にして渡します。見た目が整うことを、確認の代わりにしません。

小さく戻せる

一度に全体を変えるより、一節だけ、下書きだけ。試して合わなかったときに戻れる単位にしておくと、取り返す作業も小さくできます。

自分に残す仕事を決める

顧客への約束、予算の確定、優先順位、誰にどの言葉で伝えるか。責任や関係が伴う部分は、提案を受け取っても判断まで手放さないようにします。

社内の機密や顧客情報を扱うときは、所属先のルールと許可された環境を先に確かめます。入力してよいか迷う情報を、作業を急ぐためにそのまま渡す必要はありません。匿名化しても文脈から分かる情報はあるので、社内の担当者に確認する道を残します。

また、育てたい技能がある仕事は、その練習を自分で行う時間も必要です。若手への説明資料を作るなら、何を伝えるかの骨組みは自分で書く、といった分担ができます。

メール作成なら、こう分ける

最初に自分で「相手にお願いすること」「期限」「譲れない条件」を書きます。AIには、それを読みやすい順に整えてもらいます。

確認は、勝手な約束が足されていないか、日付が合っているか、相手に失礼な表現がないか。最後に自分の言葉を一文足して送る。これなら、AIに任せた部分と自分が確認する部分が対応します。

回答を読むだけで疲れる問題も、この対応が見えないまま完成品を受け取ると起こりやすくなります。

仕事を終えるための区切りを置く

終業前は、未完の会話をすべて片づけようとせず、明日の最初の一手だけを書きます。「午前中に担当者へ価格を確認」と残せば、さらに別案を作る必要はありません。

タイマーを使うなら、働く速度を上げるためではなく、確認を切り上げる合図にします。便利なツールを使った日にも、終わりのある仕事を残しておきたいものです。

よくある質問

AIを使わないと周囲に遅れませんか?

使う量より、必要な成果を確認できる形で出せるかを考えます。確認負担が大きい仕事は、任せる範囲を狭めるのも選択です。

部下の成果物を全部AIで再確認してよいですか?

まず所属先の情報管理ルールを確かめます。確認項目を人同士で共有し、AIの指摘だけで評価を決めないようにします。

どの作業から試すとよいですか?

自分が内容を理解していて、間違いを見つけやすく、やり直せる小さな作業から始めます。

参考にした情報

  1. Microsoft Research:生成AIと批判的思考の調査

文・構成:AI、ほどほどに。編集部。編集方針を読む

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